食糧問題の解決

やがてくる食糧問題について  しかし、このような消極的意味だけでなく、約束や自律の重要性を学問として教える意味はあるのですね。
とくにあらゆる人間に共通する普遍学である教養としてです。

 人肉を食べてはいけない、これは直感でわかります。
 しかし、人間が人肉を食べてきた綿々たる歴史がある。
人肉はすげぇうまくて、栄養価は100%。
歴史的にいうと、呪術の類を含めて、人肉を食べるケースがある。
江戸川乱歩の小説には、人肉を嗜好した「異常」人間が出て来ます。

 人間の奥深いところで、人肉食を欲するものがある。
しかし、その欲望のままに動いたら、恐ろしいことになる。
横にいる人に、寝てる間に食べられると想像しながら、ゆっくり休むことができるでしょうか。
どんなに空腹でも、どんなにおいしそうでも、人間が人間を食べないという約束があるかどうかは、仲間であるかどうかのぎりぎりの線ですね。
そして、人肉職を食糧問題解決の手段としなかった種族、この約束を守る習慣を確立した種族だけが、現在の人間へと生き延びた、ということでしょう。
責任能力
 責任能力は、抽象的概念ではありません。
一つは、自分の力で生きることです。
たとえ生活費は親からもらっていても、それを自分できちんと計画的に使う能力をもつことです。

「私立活計」、これは福沢諭吉の言葉ですが、そういう生き方ができるということと、もうひとつは、世の中の最低限の約束ごと、たんなる習慣、風習という場合もあります、を、自分の守るべきこととしてしっかり身につけることです。

 このような責任能力を学問で学ぶことはできません。
しかし、50%も大学にいくようになり、学校や家庭でこの「約束」や自活能力の重要性を教えることがどんどん少なくなっているとき、大学で教えるべきだ、という要求が出てきています。

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